パソコンがインターネットにつながらなくなった場合は、まず状況の整理からはじめることが重要です。スマートフォンや別のパソコンからはつながるか、Wi-Fiとの接続状況など、状況整理を簡単に実施するだけで適切な対処法にたどり着くまでのスピードアップにつながります。
NTT東日本では、インターネット、パソコンなどの接続についてお客さまをサポートするサービスをご提供しています。インターネット、パソコンなどの接続環境にお困りの方は、お気軽にNTT東日本へご相談ください。
パソコンが突然インターネットにつながらなくなり、作業に支障が出て困った経験をした方は多いのではないでしょうか。
パソコンがインターネットにつながらなくなった際、やみくもに対処法を試すのは効率的な解決方法ではありません。
まずは状況整理と原因箇所の特定からはじめることで、スムーズにインターネット接続環境を復旧できます。
そこで今回の記事では、パソコンがインターネットにつながらない原因と対策についてわかりやすく解説します。だれでも簡単に実践できる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。
パソコンがインターネットにつながらないときには、複数の原因が考えられます。対処法を試す前にどのような状況か整理しておくと、適切な対処法が見つかりやすくなります。インターネットにつながらない状況の具体的な例は、以下のとおりです。
たとえば、ほかのネットワーク機器からは通常通りインターネットに接続できる場合は、特定のパソコンに不具合が生じている可能性があります。接続できていない状況について整理して、該当する箇所に関連する対処法を試しましょう。
パソコンがインターネットにつながらないときの対処法は以下のとおりです。
つながらない原因と考えられる箇所から順に試してください。それぞれ順番に見ていきましょう。
インターネットにつながらなくなったときには、まずパソコンの再起動を試しましょう。パソコンの再起動によって、システムの起動がやり直されトラブルが解消するケースがあります。
立ち上げているアプリやブラウザを終了させるため、再起動すると保存前のデータが消えてしまう可能性があります。データの保存や送信を済ませてから、再起動に移りましょう。
インターネットにつながらなくなった場合、復旧のためにはパソコンと並行してルーターなどのネットワーク機器の再起動を試すのが効果的です。再起動には、不具合の原因となるルーター内の熱を外部に逃がす効果があります。
ルーターは、電源コードの抜き差しによって再起動が可能です。ONU(光回線の終端装置)とルーターがつながっている場合には、以下の手順で再起動できます。
瞬時にコードを抜き差しするのではなく、5分程度時間をおいてからルーターを起動させることが重要です。
Wi-Fiルーターが発する電波の周波数には、一般的に「2.4GHz」と「5GHz」の2種類があります。もう一方の周波数に切り替えることで、インターネットに接続できる可能性があります。
2.4GHzと5GHzのそれぞれの特徴は、以下のとおりです。
周波数帯 | 2.4GHz | 5.0GHz |
---|---|---|
通信規格 | 11ax/11n/11g/11b | 11ax/11ac/11n/11a |
電波の届く距離 | 長い | 短い |
障害物への対応力 | 高い | 低い |
Wi-Fiの周波数を切り替える方法は、以下のとおりです。
なお、ネットワーク名(SSID)は、メーカーや機種によっても異なりますが、ネットワーク名に「g(G)」が入っていれば2.4GHz、「a(A)」が入っていれば5GHzのWi-Fiとなっている場合が多いです。また、メーカーによっては「2G」で2.4GHz、「5G」で5GHzを表している場合もあります。不明な場合は、本体(底面や側面)に貼付されているラベルや取扱説明書をご確認ください。
【例】「XXX-G-X」、「XXX-A-X」/「XXX-2G」、「XXX-5G」など
切り替えの際にパスワードを求められるときには、Wi-Fiルーターの本体や契約書に記載された文字列を入力しましょう。
Wi-Fiの電波は、360度方向に飛ぶため、下方向や横方向にも進んでいきます。そのため、Wi-Fiを床に直置き、または壁の近くに設置すると電波が反射、吸収されて減衰する可能性があります。
部屋全体にWi-Fiを効率よく届かせるにはWi-Fiルーターを床から1~2mほど高い位置に移動させてみましょう。
Wi-Fルーターの電波の到達範囲は、外部環境に影響を受けます。障害物からWi-Fiルーターを遠ざけることで、インターネット接続環境の改善が見込めます。Wi-Fiの電波に影響を与える外部環境の例は、以下のとおりです。
周囲にほかの電波があると干渉を受け、増幅されたり打ち消されたりします。インターネット接続環境が不安定になることを避けるため、干渉する障害物から距離を取りましょう。また、部屋の中心付近に設置することも効果的です。
回線の混雑・メンテナンスにより、一時的にインターネットに接続できなくなっている可能性が考えられます。たとえば、マンションのように1つの回線を複数人で共有している建物の場合は、同じ時間帯に利用者が集中するとインターネットにつながりにくくなります。一方、メンテナンス中は回線全体の通信が一時的にストップするため、完了するまではインターネットに接続できません。
混雑やメンテナンスが原因であれば、時間をあけて再接続することで問題なくインターネットを利用できるでしょう。回線のメンテナンスが終了する時間の目安は、契約しているインターネット回線事業者のWebサイトや公式SNSなどで確認できます。
情報セキュリティ対策ソフトに、不正アクセスを防止する機能(ファイアウォール)が備わっています。情報セキュリティ対策ソフトの導入や更新後にインターネットに接続できなくなったときには、ファイアウォールの過剰反応が原因の可能性があります。
その場合、情報セキュリティ対策ソフトのセキュリティレベルを一時的に調整し、インターネットにアクセスできるか確かめるのが効果的です。ただし、セキュリティが一時的に弱まってしまう可能性もあるため、提供元が信頼できるWebサイトやアプリを使ってインターネット接続環境をチェックしましょう。
ルーターを初期設定したもののインターネットにつながらないケースでは、配線ミスが生じている可能性があります。取扱説明書をよく読み、ケーブルのつなぎ方を確認しましょう。
正しく配線できていれば、ルーターに起動中のランプが点灯します。また、ゆるんでいる箇所があると接続がうまくいかないため、ケーブルはしっかりと奥まで差し込みましょう。
古いLANケーブルの交換は、インターネット接続環境の回復に効果的です。LANケーブルは、経年劣化により接続不良を起こす可能性があります。寿命は20年から30年と言われているものの、使用環境によっては劣化スピードが早まってしまいます。
交換する際は、契約している回線の最大通信速度に対応した規格を選ぶと、安定したインターネット接続環境の整備につながります。
古いブラウザは、インターネットへの接続に悪影響を及ぼす可能性があります。たとえば、Internet Explorerは2023年2月に完全無効化されており、すでにコンテンツは閲覧できません。
以下のような別のブラウザに切り替えることで、症状の改善が図れます。
パソコンで使用しているOSに合わせて、提供元の公式Webサイトからダウンロードしましょう。
OSとは、パソコンが動作するために必要なソフトウェアを指します。最新のOSにアップデートすることで、インターネット接続環境の改善が見込めます。古いOSを使い続けているとインターネット接続に不具合が生じる可能性があるからです。パソコンで利用されているOSの代表例は、以下のとおりです。
OSのアップデートは、パソコンの設定画面から実施できます。再起動が必要となるため、データの保存は事前に済ませておきましょう。
DNSキャッシュとはIPアドレスやドメイン名の情報を一時的に保管することでサーバーの負荷を軽減する仕組みです。しかし、保存しているデータの劣化や破損が原因で、パソコンがインターネットに接続できていない可能性があります。
インターネットにつながらないときには、DNSキャッシュをクリアすることで解決が図れます。具体的な手順はOSによって異なるため、各メーカーの公式Webサイトで確認しましょう。
インターネット回線事業者は、利用者のトラブルを受け付ける窓口を設置しているケースがあります。
サポートセンターに状況を説明し適切な対処法を仰ぐことで、インターネットに接続できるようになるでしょう。
問い合わせる際には、状況をサポートセンターへ明確に伝えることが重要です。たとえば以下のような情報があると、状況がわかりやすくなります。
サポートセンターに連絡する前に状況を整理することで、迅速な問題解決が図れます。
パソコンがインターネットにつながらなくなった場合は、まず状況の整理からはじめることが重要です。スマートフォンや別のパソコンからはつながるか、Wi-Fiとの接続状況など、状況整理を簡単に実施するだけで適切な対処法にたどり着くまでのスピードアップにつながります。
NTT東日本では、インターネット、パソコンなどの接続についてお客さまをサポートするサービスをご提供しています。インターネット、パソコンなどの接続環境にお困りの方は、お気軽にNTT東日本へご相談ください。
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