2-2. モバイルデータ通信をオフ
ゲームやSNSなどのアプリがデータ容量を消費するのは、使用しているときだけとは限りません。使用していなくてもアプリの通信や自動アップデートなどにより、知らない間にデータ容量が消費されている場合もあります。また、不意に開いてしまったときにもデータ通信が行われてしまうので、無駄にデータ容量を消費してしまいます。
このような無駄なデータ容量の消費を抑えるためには、各種アプリのモバイルデータ通信を切っておくのがおすすめです。モバイルデータ通信をオフにしておけば、意図しないデータ使用量を減らせます。アプリごとに「モバイルデータ通信オン・オフ」の項目があるので、スマートフォンやタブレットなど端末側で設定しておくと良いでしょう。
2-3. バックグラウンド機能をオフ
「バックグラウンド機能」とは、アプリを使用していないときにも情報取得や更新のために通信を行う機能です。バックグラウンド機能をあるおかげで、各種アプリは常に最新の状態に保たれています。
しかし、いつでもどこでも通信を行うため、知らないうちにデータ容量を消費しています。消費するデータ容量を抑えたい方は、バックグラウンド機能をオフにしておきましょう。Androidは「データセーバー」機能から、iPhoneは「設定」→「一般」→「アプリのバックグラウンド更新」の設定から、アプリごとにデータ通信のオン・オフを設定できます。
2-4. 位置情報サービスをオフ
位置情報サービスとは、GPSによりデバイスの現在地を表示できる機能です。位置情報サービスを常にオンにすると、現在地の情報を取得するためにデータ通信が行われます。地図アプリを利用するときに比べればデータ容量の消費は少ないですが、データ容量が小さいプランを契約している方は、不必要なデータ通信を控えておくと安心です。
ただし、オフにする際は設定内容に注意しましょう。すべてオフにしてしまうと配車サービスや位置情報ゲームなど、現在地を特定する必要があるアプリを使用できません。アプリごとの設定が可能なので、位置情報が必要なアプリだけ「オン」にするか「使用中のみ許可」にしておくと良いでしょう。
2-5. 省データモードを活用する
省データモードとは、データ使用量を制限する機能です。省データモードをオンにしておけば、モバイル通信下で大量のデータ通信が必要な動作を制限してくれます。大量のデータ通信が必要なことをメッセージでお知らせし、意図しないデータ使用量を減らしてくれます。
通信速度の上限が気になる方は、省データモードで無駄なデータ使用量を抑えましょう。なお、省データモードはiPhoneの機能で、Androidの場合は「データセーバー」が同じ役割を果たします。
2-6. 動画や音楽をダウンロードできるサービスでは事前にダウンロードしておく
動画や音楽の視聴は、大量のデータ通信が必要になるため、データ容量の消費が多いです。自宅にWi-Fi環境がある場合は、視聴したい動画や音楽を事前にダウンロードしておくと、モバイルデータ通信の使用量を抑えられます。
観たい動画や音楽をスマートフォンに保存しておくことで、外出先でも好きなときにデータ使用量を気にせず視聴できます。ただし、動画や音楽を保存するためには十分なストレージ空き容量が必要です。
2-7. SNSやブラウザの動画自動再生をオフ
SNSを開くと自動で再生される動画は、データ使用量を減らす原因となります。SNSやブラウザの動画は「観るつもりはないが、再生されている」という場合が多いです。動画が再生されていればデータ容量の消費は続くため、無駄にデータ使用量を減らしていることになります。無駄なデータ使用量を抑えるためには、SNSやブラウザの動画自動再生をオフにしておくと良いでしょう。
3. 通信速度制限がかかったときの対処法5選
さまざまな対策をしていても、データ使用量の上限に達してしまう場合があるでしょう。上限に達してしまい速度制限がかかると、インターネット利用などにストレスを感じる場合があります。この章では速度制限がかかったときの対処方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
3-1. 速度制限の解除を待つ
通信速度を制限される期間は、各通信事業者や契約プランによって異なります。費用をかけたくない場合やWi-Fiを利用できない状況のときは、速度制限の解除を待って使用するしかありません。速度制限がかかってもインターネットをまったく使えないというわけではないので、データ使用量リセット日までの期間が短い場合は解除を待つのも良いでしょう。
3-2. データ容量を追加で購入する
キャリアが販売しているデータ容量を追加購入することで、通信速度を回復できます。ギガ数は500MB(メガバイト)や1GB(ギガバイト)から販売されている(キャリアによって異なります)ので、データ使用量のリセット日までに必要な分を購入すると良いでしょう。
自動でギガ数がステップアップされるプランもありますが、速度制限がかかったタイミングによっては追加購入の方がお得なこともあります。自動で追加された分は当月末までに使用しなければリセットされますが、追加購入したデータ容量の使用期限は翌月末以降の場合があります。データ容量を追加する際は、タイミングや使用期限などを考慮して最適な方法を選ぶと良いでしょう。
3-3. 自宅のWi-Fi環境や無料Wi-Fiを利用する
通信速度制限がかかった場合は、自宅にWi-Fi環境が整っている方は自宅のWi-Fi環境へ接続し、外出時であれば無料Wi-Fiスポットを上手く利用すると良いでしょう。自宅のWi-Fi環境や無料Wi-Fiスポットを利用すれば、モバイルデータ通信を行わなくて済むため、制限がかかった状態でもインターネットを利用できます。ただし、無料Wi-Fiスポットを使う場合は情報セキュリティリスクに注意が必要です。
3-4. テザリング
デザリングとは、スマートフォンのSIMカードを使ったモバイル回線のデータ通信機能によって、ほかのデバイスのインターネット接続を可能にする機能です。一緒にいる人のデータ使用量が十分に残っている場合は、テザリング機能を使ってインターネットに接続することで快適に利用できます。ただし、デザリング機能は事前の申し込みや利用料金が発生する場合があるので注意してください。
3-5. 事前ダウンロードしていない場合は低画質で視聴する
動画や音楽の視聴は、大量のデータ容量を消費します。よく視聴する動画や音楽は、Wi-Fi環境でデバイスに事前ダウンロードしておくのがおすすめです。ダウンロードしておけば視聴時にデータ容量を消費しないため、速度制限下でも快適に動画や音楽を楽しめるでしょう。
事前にダウンロードしていない場合は、低画質で視聴する方法があります。動画は視聴する際の画質や音質が良いほど、データ容量の消費が大きくなります。そのため、速度制限がかかっている状態では高画質の視聴は難しいです。速度制限がかかった状態でも動画を視聴したい場合は、画質を落とすことでスムーズに視聴できる可能性があります。