オフィスや家庭でインターネットを使用中に、通信が遅かったり、途切れたりして、使いにくいと感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。インターネットが遅くなる原因はさまざまなので、原因に合った対処をしなければ、解決にはつながりません
今回の記事では、インターネットが遅い原因を、機器や使用環境などの内部にあるケースと、外部にあるケースに分けて紹介します。原因を解決するための対策も合わせて紹介しますので、インターネットが遅いと感じる際には、ぜひ参考にしてください。
インターネットが遅いと感じたらまずは通信速度の測定を
インターネットが遅いと感じても、実際の通信速度の数値としては通常である場合もあります。そこで、まずは通信速度の測定を行うのがおすすめです。ここでは、通信速度の測定方法と、通信速度の考え方を紹介します。
インターネット回線の速度の測定方法
社内やご家庭で使用しているインターネットの通信速度は、Web上で簡単に測定できます。Web上には通信速度を測定する無料のサービスが多く公開されているため、ネットが遅いと感じた際には活用しましょう。
Googleで「スピードテスト」と検索すると「インターネット速度テスト」という欄が表示されます。「速度テストを実行」というボタンをタップまたはクリックすると、測定がスタートし、数値が表示されます。クリックするだけで測定でき、また速度が速いかどうかも教えてくれるため、インターネット初心者でもわかりやすいのが特徴です。
Googleのサービス以外にも、以下のようなインターネットの通信速度を測定できるサイトがあります。
通信速度のスピードテストの結果として表示される数値はあくまで目安です。ただ、実際にスピードテストの数値的にも問題があると考えられる場合は、原因の追求と対策の実施を行う必要があります。
インターネット回線の通信速度の考え方
インターネット回線における通信速度は、1秒あたりに送れる情報量(データ量)で表されます。通信速度の単位「bps」は、1秒あたり何ビットの情報を送れるのかを表しており、この数値が大きいほど、通信速度が速いと言えます。「bps」「Kbps」「Mbps」「Gbps」の順に単位は大きくなり、それぞれ以下のような関係です。
- 1Kbps=1,000bps
- 1Mbps=1,000Kbps
- 1Gbps=1,000Mbps
例えば、通信速度が10Mbpsの場合、1秒あたり10MBのデータの送受信ができることを示しています。この場合、15GBのデータのダウンロードには、およそ1,500秒かかることになります。
また、通信速度には「上り」と「下り」があり、上りは送信、下りは受信を指しています。Webサイトの閲覧やオンラインゲーム、動画視聴などを楽しみたい場合は、下り速度の大きさに注目しましょう。
インターネットが遅い原因が内部にあるケース8選
スピードテストの数値的にもインターネットが遅い場合は、何らかの原因があると考えられます。まずは、扱う機器や使用状況など内部に原因があるケースを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
使用しているパソコンやタブレットに不備がある
インターネットが遅い原因として最初に考えるべきは、使用しているパソコンやタブレット、スマートフォンなどの端末に問題が生じている場合です。特に、自分だけに影響が生じている場合は、端末に問題があるケースがほとんどです。
例えば、使用している機器やOSが古く、インターネットの通信速度に影響が生じているケースはよくあります。他にも、以下のようなケースもインターネットが遅い原因になります。
- 不要なアプリケーションやソフトがバックグラウンドで常に稼働している
- キャッシュが増えすぎている
- 端末の容量がいっぱいになっている
上記のようなケースは、パソコンやタブレットなどの端末の処理能力が落ちてしまう一因です。処理能力が低下すると通信速度にも影響が生じます。
Wi-Fiルーターやスイッチなどの接続機器に不具合が生じている
パソコン・スマートフォンだけでなく、Wi-Fiルーターやスイッチなどの不具合も、通信速度が遅くなる原因です。Wi-Fiルーターや、光回線とパソコンの間に設置して信号の変換を行うONUは、一般的に24時間365日稼働するものなので、熱を持ち、不調を起こしやすい傾向があります。
また、扱っている機器が古く、処理能力が低下してしまっている可能性も考えられるでしょう。社内の一部や同じフロア内、家の同じ階だけでインターネットが遅くなっている場合は、これらの接続機器に何らかの問題が生じている可能性があります。
LANケーブルに問題がある
パソコンをインターネットに有線で接続している場合、使用しているLANケーブルのスペックや経年劣化が通信速度に影響を与えている場合があります。
契約している通信速度が速くても、見合わない性能のケーブルを接続していると、最大速度は出せません。また、同じLANケーブルを長い間使用している場合、規格が合わなくなってしまい、スピードを出せないケースもあります。
Wi-Fiルーターやアクセスポイントの設置場所に問題がある
Wi-Fiルーターを使用し、特定の場所だけネットワークが遅い場合は、Wi-Fiルーターやアクセスポイントなどの設置場所に問題があるケースがあります。Wi-Fiルーターは、壁や家具などの障害物があると、電波が届きにくくなります。
また、オフィスでWi-Fiを使用している場合、フロア全域へとネットワークを拡張するためアクセスポイントを設置している企業は多いでしょう。そのような環境で通信速度が遅い場合、複数のアクセスポイント間での切り替えがうまくいかず、接続が途切れてしまっているケースが考えられます。
電波干渉が発生している
インターネットを無線で使用するためにWi-Fiルーターを置いている場合、電波干渉を起こしている可能性があります。2.4GHzの周波数帯を利用している場合、電子レンジやBluetoothから発せられる電波と同じため、干渉を起こし、通信速度が不安定になっているケースが考えられます。
アクセスする端末数が多い
回線事業者の契約プランやWi-Fiルーターには、推奨接続台数が決まっています。推奨される接続台数を超えてパソコンやスマートフォンを接続していると、通信速度が遅くなる可能性があります。
NTT東日本が提供する「ギガらくWi-Fi」は、法人のお客さま向けWi-Fiサービスです。Wi-Fiのアクセスポイント装置1台あたり、端末100台まで(推奨)※快適にご利用いただけます。接続台数に応じたプランのご契約で、快適なWi-Fi環境の実現に、ぜひ「ギガらくWi-Fi」をご検討ください。
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お客さまのご利用環境によって、同時接続端末台数は変わります。
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ハイエンドプランの場合は、Wi-Fiアクセスポイント装置1台あたり50台まで(推奨)。
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ライトプランの場合は、Wi-Fiアクセスポイント装置1台あたり30台まで(推奨)。
IPアドレスに不具合が生じている
IPアドレスに不具合が生じている場合、通信障害が発生する可能性があります。IPアドレスとは、ネットワークに接続されたパソコンやスマートフォンなどのデバイスやホストを特定する識別番号です。
IPアドレスは通常1端末に1つしか割り当てられませんが、同じIPアドレスが存在する場合、正常に動作しない可能性があります。例えば、プリンタやネットワークカメラなど、固定のIPアドレスの設定が必要な場合、手動でIPアドレスを割り振る必要があります。手動でIPアドレスを設定した機器を外部から持ち込み、そのまま接続するとIPアドレスが重複する原因となるといった場合などが考えられます。また、IPアドレスが適切でない場合も、パフォーマンスが低下する要因になります。
契約プランが環境に合っていない
インターネットを契約してから長年経過しているものの、契約以来、プランを見直していないという人は多くいるでしょう。その場合、契約内容が古くなっており、現在の使用状況に合っていないというケースが考えられます。
特に、最大通信速度がより速い回線のプランに変更することで実際の速度も改善する場合があります。
また、よく見られるのが「IPv4」という通信方式を使っているケースです。IPv4はインターネットが普及し始めた初期から使われている通信規格で、速度遅延が発生しやすいという難点があります。新しい通信方式であるIPv6なら、通信速度が速く、インターネットを快適に使用できる傾向があります。
インターネットが遅い原因が外部にあるケース3選
ここでは、使用しているパソコンやWi-Fiルーターなどではなく、プロバイダやWebサイトなど、外部に原因がある場合を紹介します。
表示させるWebサイトに問題がある
特定のWebサイトにアクセスする際だけ接続が遅い場合は、Webサイト自体に問題があると考えられます。特に、利用者の多いWebサイトは、アクセスが集中する時間帯はなかなかつながらないケースがあります。
もしWebサイト上でエラーが発生している場合は、Webサイト上や運営会社のHP・SNSなどで障害情報を発表していることも多いため、確認してみるのが良いでしょう。
外部から攻撃を受けている
扱っている端末やサーバーが外部からサイバー攻撃を受け、トラフィックを大量消費し、通信速度が遅くなっているケースも考えられます。
トラフィックが過度に発生している場合は、攻撃の可能性が高いです。例えば、マルウェア感染によりパソコンが乗っ取られ、そこから大量に不正通信を行っているケースなどが考えられます。
プロバイダに問題がある
インターネットを提供するプロバイダ側に問題があり、通信障害が生じている可能性があります。この場合、自らインターネット遅延の問題を解決することは不可能です。通信障害が発生しているかを確認するには、プロバイダの公式サイトをチェックするか、もしくはサポート窓口に問い合わせをするのが良いでしょう。
インターネットが遅い原因を解決するための対策5選
インターネットの通信速度が遅い場合、いくつか対策を講じることで改善する可能性があります。ここではインターネットが遅い原因を解決する対策を5つ紹介します。
デバイスや接続機器の再起動を行う
まず試すべきは、Wi-Fiルーターや、パソコン・タブレットなどの接続機器の再起動です。機器に何らかのエラーが発生している場合は、再起動によってトラブルが改善する可能性が高いです。
有線LANを使用する
Wi-Fiルーターを使用しており、機器の再起動で解決しない場合は、有線LANに切り替えて接続を試してみましょう。無線よりも有線の方が通信が安定しやすいため、通信速度が改善するケースもあります。また、有線LANで問題なく接続できた場合は、Wi-Fiルーター自体や設置場所に問題がある可能性も高いです。
デバイスや接続機器を買い替える
使用しているWi-Fiルーターやパソコンなどの機器が古かったり、機器に不具合が発生したりしている可能性がある場合は、新しい製品に買い替えるのがおすすめです。
ルーターやパソコンが古い場合、不具合や処理能力の低下が起こりやすく、通信速度が落ちやすい傾向にあります。性能の高い機器への買い替えによって、インターネットを快適に使用できるようになります。
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Wi-Fiルーターやアクセスポイントなどの機器の設置場所を変更する
Wi-Fiルーターやアクセスポイントが、パソコン・スマートフォンなどの端末との距離が離れている場合、通信速度が遅くなったり不安定になったりするケースがあります。そのため、機器の設置場所を見直しましょう。
Wi-Fiルーターやアクセスポイントをパソコンやスマートフォンなどの接続機器と近い場所に置く、障害物のない場所に置く、もしくは家電製品のない場所に置く、などで改善されます。
プロバイダや契約プランを見直す
これまでに述べた対策を試しても改善されなかったり、再度通信速度の遅延を繰り返したりと、問題が生じる場合は、プロバイダや契約プランを見直すのがおすすめです。
例えば、同じ光回線のサービスでも、プロバイダやオフィスの場所によって、通信速度に差が出るケースがあります。そのため、インターネット接続環境を考慮して、新しいプランへの切り替えやプロバイダの乗り換えを検討しましょう。
NTT東日本の10ギガ回線サービス※1「フレッツ光クロス」は、さまざまな事業者(光コラボレーション事業者さま※2)が提供しているサービスです。「初期費用を抑えたい」「短期間だけ使いたい」など多様なニーズに対応したプランを提供していますので、プロバイダや契約プランを見直したい方はぜひご検討ください。
※1
10ギガ回線サービスとはNTT東日本が提供する「フレッツ 光クロス」および「フレッツ 光クロス」を元に光コラボレーション事業者さまが提供するサービスを指します。
※2
NTT東日本より光アクセスサービス(フレッツ光)等の提供を受けた事業者さまが、自社サービスと光アクセスサービス等を組み合わせて、お客さまへサービスをご提供するモデルを光コラボレーションモデルといい、本モデルによりサービスを提供する事業者さまのことを指します。
まとめ
利用しているインターネットが遅いと感じた際は、まずは通信速度の測定を行ってみましょう。測定の結果、数値的にも問題がある場合は、インターネットが遅い原因を内部・外部の2つに分けて調査するのがおすすめです。
内部の原因としては、パソコンやWi-Fiルーターなどの機器に不具合が生じていたり、設置場所に問題があったりするケースが考えられます。この場合、機器の再起動・再接続、機器の買い替え、設置場所の変更などの対策を講じましょう。
外部の原因の1つとして、プロバイダ側で問題が発生している可能性が考えられます。この場合は自力での解決は難しいため、プロバイダに連絡して対応してもらいましょう。
あらゆる対策を試してもインターネットが遅い場合、プロバイダの乗り換えや契約プランの見直しによって遅延が解決するケースがあります。NTT東日本では、さまざまなニーズに合わせたフレッツ光のプランをご提供しております。、プロバイダや契約プランの見直しの際は、ぜひご検討ください。