普段からモバイルデータ通信量が多く、毎月の通信速度制限でお困りの方も多いのではないでしょうか。速度制限がかかるとインターネット利用時にストレスを感じ、私生活や業務に支障が出るケースもあります。
そこで今回の記事では、通信速度制限を回避するための対策を紹介します。速度制限がかかったときの対処方法も解説するので、毎月のデータ使用量が気になる方はぜひ参考にしてください。
通信速度制限とは?データ使用量を確認する方法も解説
速度制限がかかるとデータの読み込みに時間を要するため、動画視聴や画像の多いWebサイト等の閲覧に支障をきたします。まずは、速度制限がかかる理由や現状のデータ使用量を確認する方法を理解しておきましょう。
通信速度制限とは
速度制限とは、各通信会社が定めるデータ通信量の上限を超えた際に通信速度が低下することです。多くのユーザーが制限なしに利用すると全体のデータ容量をひっ迫してしまいます。そのため、各通信会社がユーザーに提供できるデータ容量にはプランによって上限があります。
速度制限により個人のインターネット通信の快適さは損なわれますが、一部のユーザーが容量を使いすぎて他の利用者が迷惑するのを防ぐ効果が期待できます。
毎月のデータ使用量を確認する方法
データ使用量はデバイスで確認できます。iPhoneとAndroidの確認方法を記載しますので、データ使用量が気になる方はチェックしておきましょう。
iPhoneの場合
- 【設定】
- 【モバイル通信】
- 【モバイルデータ通信】
Androidの場合
- 【設定】
- 【接続】
- 【データ使用量】
- 【モバイルデータ使用量】
モバイルデータ通信の項目を見れば、アプリごとのデータ通信量を確認できます。AndroidはOSによって多少違いがありますが、概ね上記で紹介した手順でデータ使用量がわかります。またデータ通信量の確認だけでなく、各アプリのモバイルデータ通信のオン・オフやトータルのデータ通信量の制限と警告の設定が可能です。
通信速度制限を回避するための対策7選
速度制限がかかると動画視聴やWeb閲覧がスムーズに行えず、インターネット利用の快適性が失われます。可能な限り速度制限を回避し、常に快適な状態を保ちたいと思う方は多いでしょう。通信速度制限を回避するための対策には、以下のようなものがあります。
- Wi-Fiを使う
- モバイルデータ通信をオフ
- バックグラウンド機能をオフ
- 位置情報サービスをオフ
- 省データモードを活用する
- 動画や音楽をダウンロードできるサービスでは事前にダウンロードしておく
- SNSやブラウザの動画自動再生をオフ
毎月のデータ通信量が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
Wi-Fiを使う
オフィスや自宅ではWi-Fiを使用し、外出先だけモバイル通信を使うようにすればデータ消費量を抑えられます。さらに外出先で公衆無線LANを使用すれば、モバイルデータ通信の使用をより抑えられるでしょう。可能な限りデータ使用量を抑えておけば、速度制限を受けづらくなります。
ただし、公衆無線LANは情報セキュリティ対策が不十分な場合があります。情報漏えいやウイルス感染のリスクがあるので、特に仕事で無料の公衆無線LANを利用する際は十分な注意が必要です。
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モバイルデータ通信をオフ
ゲームやSNSなどのアプリがデータ容量を消費するのは、利用しているときだけとは限りません。使用していなくてもアプリの通信や自動アップデートなどにより、知らない間に消費されている場合もあります。また、不意に開いてしまったときにもデータ通信が行われてしまうので、無駄に容量を消費してしまいます。
このような無駄な消費を抑えるためには、各種アプリのモバイルデータ通信を切っておくのがおすすめです。モバイルデータ通信をオフにしておけば、意図しないデータ消費を防げます。アプリごとに「モバイルデータ通信オン・オフ」の項目があるので、スマートフォンやタブレットなど端末側で設定しておくと良いでしょう。
バックグラウンド機能をオフ
「バックグラウンド機能」とは、アプリを使用していないときにも情報取得や更新のために通信を行う機能です。バックグラウンド機能があるおかげで、各種アプリは常に最新の状態に保たれています。
しかし、いつでもどこでも通信を行うため知らないうちにデータ容量を消費しています。消費するデータ容量を抑えたい方は、バックグラウンド機能はオフにしておきましょう。Androidは「データセーバー」機能から、iphoneは「設定」→「一般」→「アプリのバックグラウンド更新」の設定から、アプリごとにデータ通信のオン・オフを設定できます。
位置情報サービスをオフ
位置情報サービスとは、GPSによりデバイスの現在地を表示できる機能です。位置情報サービスを常にオンにすると、現在地の情報を取得するためにデータ通信が行われます。地図アプリを利用するときに比べれば少ない消費量ですが、データ容量が小さいプランを契約している方は、不必要なデータ通信を控えておくと安心です。
ただし、オフにする際は設定内容に注意しましょう。すべてオフにしてしまうと配車サービスや位置情報ゲームなど、現在地を特定する必要があるアプリを使用できません。アプリごとの設定が可能なので、位置情報が必要なアプリだけ「オン」にするか「使用中のみ許可」にしておくと良いでしょう。
省データモードを活用する
省データモードとは、ネットワーク使用量を制限する機能です。省データモードをオンにしておけば、モバイル通信下で大量のデータ通信が必要な動作を制限してくれます。大量のデータ通信が必要なことをメッセージでお知らせし、意図せずデータ容量を消費するのを防いでくれます。
通信速度の上限が気になる方は、省データモードで無駄なデータ消費を抑えましょう。なお省データモードはiPhoneの機能で、Androidの場合は「データセーバー」が同じ役割を果たします。
動画や音楽をダウンロードできるサービスでは事前にダウンロードしておく
動画や音楽の視聴は、大量のデータ通信が必要になるため消費量が多いです。自宅にWi-Fi環境がある場合は、視聴したい動画や音楽を事前にダウンロードしておくとモバイルデータ通信の消費量を抑えられます。
観たい動画や音楽をスマートフォンに保存しておくことで、外出先でも好きなときにデータ消費量を気にせず視聴できます。ただし、動画や音楽を保存するためには十分なストレージ空き容量が必要です。
SNSやブラウザの動画自動再生をオフ
SNSを開くと自動で再生される動画は、データ通信量を消費する原因になります。SNSやブラウザの動画は「観るつもりはないが、再生されている」という場合が多いです。動画が再生されていればデータ消費は続くため、無駄に通信量を消費していることになります。無駄な消費を抑えるためには、SNSやブラウザの動画自動再生はオフにしておくと良いでしょう。
通信速度制限がかかったときの対処法5選
さまざまな対策をしていても、データ通信量の上限に達してしまう場合があるでしょう。上限に達してしまい速度制限がかかると、インターネット利用などにストレスを感じる場合があります。この章では速度制限がかかったときの対処方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
速度制限の解除を待つ
通信速度を制限される期間は、各通信事業者や契約プランによって異なります。費用をかけたくない場合やWi-Fiを利用できない状況のときは、速度制限の解除を待って使用するしかありません。速度制限がかかってもインターネットをまったく使えないというわけではないので、データ使用量リセット日までの期間が短い場合は解除を待っておいても良いでしょう。
データ容量を追加で購入する
キャリアが販売しているデータ容量を追加購入することで、通信速度を回復できます。ギガ数は500MBや1GBから販売されている(キャリアによって異なります)ので、データ通信量のリセット日までに必要な分を購入すると良いでしょう。
自動でギガ数がステップアップされるプランもありますが、速度制限がかかったタイミングによっては追加購入の方がお得なこともあります。自動で追加された分は当月末までに消費しなければリセットされますが、追加購入したデータ容量の使用期限は翌月末以降の場合があります。データ容量を追加する際は、タイミングや使用期限などを考慮して最適な方法を選ぶと良いでしょう。
自宅のWi-Fi環境や無料Wi-Fiを利用する
通信速度制限がかかった場合は、自宅にWi-Fi環境が整っている方は自宅のWi-Fi環境へ接続する、外出時であれば無料Wi-Fiスポットを上手く利用すると良いでしょう。自宅のWi-Fi環境や無料Wi-Fiスポットを利用すれば、モバイルデータ通信を行わなくて済むため制限がかかった状態でもインターネットを利用できます。ただし、無料Wi-Fiスポットを使う場合は情報セキュリティリスクに注意が必要です。
テザリング
テザリングとはスマートフォンのSIMカードを使ったモバイル回線のデータ通信機能によって、ほかのデバイスのインターネット接続を可能にする機能です。一緒にいる人のデータ通信量が十分に残っている場合は、テザリング機能を使ってインターネットに接続することで快適に利用できます。ただしテザリング機能は、事前の申し込みや利用料金が発生する場合があるので注意してください。
事前ダウンロードしていない場合は低画質で視聴する
動画や音楽の視聴は、大量のデータ容量を消費します。よく視聴する動画や音楽は、Wi-Fi環境でデバイスに事前ダウンロードしておくのがおすすめです。ダウンロードしておけば視聴時にデータ通信を消費しないため、速度制限下でも快適に動画や音楽を楽しめるでしょう。
事前にダウンロードしていない場合は、低画質で視聴する方法があります。動画は視聴する際の画質や音質が良いほど、消費量が大きくなります。そのため速度制限がかかっている状態では、高画質の視聴は難しいです。速度制限がかかった状態でも動画を視聴したい場合は、画質を落とすことでスムーズに視聴できる可能性があります。
まとめ
通信速度制限がかかるとデータ通信の快適性が損なわれ、インターネット利用にストレスを感じる場合があります。そのため契約プランの上限に達しないよう、データ使用量に気を付けて利用することをおすすめします。しかし位置情報サービスやバックグラウンド機能がオンになっていると、知らない間にデータを消費してしまいます。
ほかにも動画視聴には注意が必要です。動画サイトの利用を控えるだけでなく、SNSやWebブラウザで自動再生をオフにすることでデータ使用量を抑えられます。さらに自宅やオフィスではWi-Fiを使えば、大幅な通信量節約が可能です。
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