YouTubeを日常的に利用する中で、「動画視聴でどのくらいのギガを消費するのかが気になっている」という方も多いのではないでしょうか。高画質な動画を何気なく視聴しているうちに、気づけばモバイルデータ通信量が契約プランの上限に達してしまうこともあるでしょう。
「月間で使用できるデータ通信量が限られている」「なるべくデータ通信量を抑えたい」という方は、YouTubeを利用する際に発生するデータ通信量の目安を知り、適切に管理することが大切です。
本記事では、YouTubeの視聴に必要なデータ通信量の目安や、データ通信量を抑えるための具体的な方法や設定について解説します。ぜひ参考にしてください。
「ギガ」という言葉について
昨今では、スマートフォンの契約プランなどにある「GB(ギガバイト)」という単位が浸透し、「ギガ」と略されることも増えました。日常会話などで「ギガ」という言葉が使われる場合には、データ容量の大きさを指すことが多いでしょう。
インターネットでデータをダウンロードしたり、アップロードしたりするとデータ通信が発生します。近年では、インターネットを利用して契約しているモバイルデータ通信量を使用することを、「ギガを消費する」などと表現することも増えました。
また、「ギガ」は通信速度を表す「bps(bit per second)」という単位でも使われます。「Gbps(ギガビーピーエス)」は通信回線が1秒間に転送できるデータ量のことを表しています。例えば「1Gbps」のインターネット回線は、1秒間に約1Gbit(ギガビット)分のデータを送受信できる回線です。
YouTubeの視聴に必要なデータ通信量
YouTube動画の再生に必要なデータ通信量は、動画の画質や再生時間によって大きく変わります。低い画質ほどデータ通信量が少なく、高い画質ほどデータ通信量が多くなるのが特徴です。
以下の表では、YouTubeの視聴に必要となるデータ通信量について、画質別・時間別の目安を記載しています。
画質/時間 |
30分 |
1時間 |
2時間 |
360p |
約0.2GB |
約0.3GB |
約0.6GB |
480p |
約0.3GB |
約0.6GB |
約1.2GB |
720p |
約0.5GB |
約1GB |
約2GB |
1080p |
約1GB |
約2GB |
約4GB |
4K |
約4.4GB |
約8.8G |
約17.6GB |
ライブ配信を視聴する場合はデータ通信量が多くなる
「YouTubeライブ」では、リアルタイムでライブ配信されている動画を視聴できます。
ライブ動画を視聴する際には、リアルタイムで配信内容を受信し、データ処理が途切れることなく行われます。また、視聴者がリアルタイムで書き込める「チャット」の読み込みが発生することもあるため、通常の動画を視聴するのと比べてデータ通信量が多くなるでしょう。
720pや1080p、4Kといった高画質のライブ配信を視聴すると、大量のデータを短時間で消費してしまう可能性があります。データの消費量を気にせずにライブ配信を高画質で遅延なく楽しみたい方は、自宅に高速のインターネット回線を引くことも検討しましょう。
YouTube視聴時にデータ通信量を節約・抑制する方法

YouTubeのデータ通信量が気になる方に向けて、YouTube視聴時にデータ通信量を節約したり、無駄なギガ消費を抑えたりする方法をご紹介します。
画質設定の見直しやデータセーバーの活用、ブラウザ視聴など、簡単に取り入れられるものもあります。「うっかりギガを消費してしまった」といった事態を防ぐために、ぜひ参考にしてください。
動画の画質を下げる
動画の画質が高いほどデータ通信量は多くなります。YouTubeの設定から画質を360pや480pなど低めに設定すれば、高画質で視聴するよりもデータ通信量を抑えることができます。
画質の設定は、動画プレイヤー上に表示される設定ボタン(歯車アイコン)の「画質」から変更が可能です。
YouTubeアプリで「データセーバー」を設定する
YouTubeアプリで動画が再生される時、デフォルトの設定では、インターネットの通信状況などに合わせて画質が自動的に調節されるようになっています。そのため、インターネットの通信状況が良好な場合、自動的に高画質が選択され、データ通信量を多く消費してしまうことがあるのです。
YouTubeアプリには「データセーバー」モード(動画再生時に画質を低くするモード)があります。これを有効にすると動画が自動的に低画質で再生されるため、データ通信量を節約できます。
アプリ上で「モバイルネットワークの動画の画質」を「データセーバー」に設定しておくことで、「再生された動画がフルHDで、想定外のギガを消費してしまった」という事態を防げるでしょう。
なお、「データセーバー」を設定する方法は以下の通りです。
YouTubeアプリで「データセーバー」を設定する方法
- スマートフォンやタブレットでYouTubeアプリを起動します。
- 画面右下にある自分のプロフィールアイコン(アカウントアイコン)をタップします。
- 設定ボタン(歯車アイコン)から「設定」を開き、メニューの中から「動画の画質設定」をタップします。
- 「モバイルネットワーク時の画質」または「Wi-Fi接続時の画質」をタップします。
- 「モバイルネットワークの動画の画質」で、「データセーバー」を選択します。
ブラウザで視聴する
前項の通り、YouTubeアプリでは「データセーバー」モードを設定できますが、多くの場合360p~720pが自動的に適用されます。それよりも画質を低くしたい場合には、動画を再生する度に設定を変更しなければなりません。
一方でブラウザ版のYouTubeでは、一度動画上で画質設定を変更すれば、次の動画視聴時にもその設定が引き継がれます。「低画質でもよいから動画を連続して視聴したい」といった時には、ブラウザ版YouTubeで画質設定を行ってから視聴するとよいでしょう。
ブラウザ版YouTubeの画質設定手順は以下の通りです。
ブラウザ視聴の場合の画質設定方法
- YouTubeで動画を開きます。
- 動画プレイヤー上にある設定ボタン(歯車アイコン)から「画質」をクリックします。
- 画質のリストから、144p、240p、360p、480pなどの低画質を選択します。
ループ再生や自動再生をオフにする
動画のループ再生や自動再生がオンになっていると、気づかないうちに動画が再生され続け、予想以上にギガを消費してしまう可能性があるでしょう。
ループ再生がオンになっていると、たとえ短い動画であっても同じ動画が繰り返し再生されます。また、自動再生がオンになっていると、視聴中の動画が終わった後に次の関連動画が自動的に再生されます。自分で再生を止めない限り、動画が次々と再生され続けるため、データ通信量が増えてしまうのです。
意図せずにギガを消費してしまうことを避けるには、ループ再生や自動再生をあらかじめオフにしておくとよいでしょう。
動画のループ再生と自動再生をオフにする方法を、以下でご紹介します。
ループ再生をオフにする方法(YouTubeアプリ)
- YouTubeアプリで動画を開きます。
- 動画プレイヤー上にある設定ボタン(歯車アイコン)をタップし、「その他の設定」から「動画のループ再生」をオフにします。
ループ再生をオフにする方法(ブラウザ版YouTube)
- ブラウザ版YouTubeで動画を開きます。
- 動画プレイヤー上で右クリックし、「ループ再生」をオフにします。
自動再生をオフにする方法(YouTubeアプリ・ブラウザ版YouTube)
- YouTubeアプリ・ブラウザ版YouTubeで動画を開きます。
- 動画プレイヤー上の「自動再生スイッチ」から、自動再生をオフにします。(オンになっている時は再生マークのアイコン、オフになっている時は一時停止マークのアイコンになります。)
自宅のWi-Fi環境を整え、Wi-Fi環境下で視聴する
Wi-Fi環境下なら、ギガ消費量を気にせずにYouTube動画を楽しめます。「自宅で高画質な動画を長時間楽しみたい」「ライブ配信を好きなだけ楽しみたい」という方は、自宅のWi-Fi環境を整えましょう。
また、同じWi-Fiに多くのデバイスが接続されていると、ネットワークが混雑し、通信速度が低下することがあります。特に、オンラインゲームや大容量ファイルのダウンロードなどには大量のデータ通信が必要となります。このようなアクティビティが複数のデバイスで行われていると、YouTubeの再生に影響が出るでしょう。
複数のデバイスで、高画質動画やオンラインゲームを楽しみたい場合には、安定した品質の高速インターネット回線がおすすめです。以下のページから、「高速10ギガ回線サービス※1 ※2」の詳細を確認できます。ぜひ一度検討してみてください。
動画アップロードやライブ配信では、視聴よりも多くのデータ通信量が必要に
動画をYouTubeプラットフォームにアップロードする際には、作成した動画ファイルがそのままインターネットに送信されます。また、データ処理でも通信が発生するため、視聴するよりも多くのデータ通信量が必要になるでしょう。
例えば、1GBの動画をアップロードする場合には、ファイルサイズ分の1GBに加えてデータ処理の通信量が追加され、1GBよりも多くのデータ通信量が必要になります。
またYouTubeのライブ配信は、リアルタイムでデータをインターネットに送信し続けるため、継続的に大量のデータ通信量を使用します。配信機材や画質、視聴者数によっても必要なデータ通信量は変わるため、高画質な動画を多くの視聴者に届けるには、高速なインターネット回線が欠かせません。
高品質なライブ配信を行うには、インターネット回線の「上り※」の通信速度を安定的に保つ必要があります。特にゲームの実況では、大容量のデータを遅延なくアップロードし続けなければならないため、安定的に高速な通信速度を保てるインターネット回線が必要です。
まとめ:高速通信回線で、YouTubeのライブ配信・動画アップロードを楽しもう
YouTubeの動画アップロードやライブ配信には、動画視聴以上のデータ通信量が必要となります。
YouTuberやストリーマーとして活躍したいと考えている方は、配信遅延を軽減するために、高速インターネット回線を検討してみてはいかがでしょうか。
「フレッツ 光クロス」では、最大概ね10Gbps※3の高速インターネット回線を提供しています。YouTubeのライブ配信や、ゲーム配信なども、より快適な環境で楽しめるでしょう。
また、「フレッツ光」は、「多様なeスポーツライフに常時接続する」というコンセプトで、「eスポーツ=ゲーム」という既成概念を超え、更なるeスポーツの可能性を追求する取り組みを行っています。eスポーツにご興味のある方は、以下のページから「e-Sports 360」の情報をぜひ確認してください。
※1
10ギガ回線サービスとはNTT東日本が提供する「フレッツ 光クロス」および「フレッツ 光クロス」を元に光コラボレーション事業者さま※4が提供するサービスを指します。
※2
各特典には光コラボレーション事業者さま※4がそれぞれ定めた適用条件等がございます。また、初期費用等の別途費用が発生する場合もございます。
詳細は光コラボレーション事業者さま※4へお問い合わせいただくか、サイトにてご確認ください。
※3
最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。実際の通信速度は、お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況により大幅に低下する場合があります。
※4
光コラボレーション事業者さまとはNTT東日本より光アクセスサービス(フレッツ光)等の提供を受け、自社サービスと光アクセスサービス等を組み合わせて、お客さまへサービスをご提供する事業者を指します。光コラボレーション事業者さまが提供するサービスについては、お客さまと光コラボレーション事業者さまとの契約になります。事業者一覧は
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