ダウンロード速度が遅い原因7選!
回線が重いときの9つの対処法も解説

公開日:2025年3月18日

ダウンロード速度が低下し、動画視聴やアプリのアップデート時にストレスを感じたことがある方は多いのではないでしょうか。ダウンロード速度の低下は、デバイス側の問題やインターネット回線の不調など、さまざまな原因が考えられます。

そこで今回の記事では、ダウンロードの速度低下が起こる原因と対処法を解説します。インターネットを快適に利用できる通信速度の考え方も分かる内容となっていますので、ダウンロードが遅くてお困りの方はぜひ参考にしてください。

ダウンロード速度が遅いときはスピードテスト実施

ダウンロード速度が遅いときはスピードテスト実施

ダウンロード速度が遅いときは、まずスピードテストを行い状況の確認をしましょう。

回線速度を計測する方法

通信速度が気になるときは、Webサイトやアプリなどを使ってスピードを計測できます。Webサイトでは該当地域で計測された実測値や上り下りの通信速度だけでなく、Ping値・Jitterなどほかの数値も測定できるサイトもあります。

スマートフォンの通信速度を計測したいときは、アプリを使って確認するのがおすすめです。アプリをインストールしておけば、ホーム画面からすぐアクセスできるので手軽にチェックできます。Google検索では「スピードテスト」と入力して「実行」をクリックすれば、素早く通信速度の計測が始まります。測定結果は簡易的な表示ですが、現状を手軽に把握できるので非常に便利です。

通信速度の考え方

通信速度の単位は、bps(bit per second)で表します。bpsの前に「K(キロ)」「M(メガ)」「G(ギガ)」が付くことがあり、表す大きさは以下のとおりです。

  • 1Kbps=1,000bps
  • 1Mbps=1,000,000bps
  • 1Gbps=1,000,000,000bps

bpsは1秒あたりに転送できるデータ容量を示しており、数値が大きいほどデータ通信速度は速くなります。また、通信速度は「上り」と「下り」があり、それぞれの意味は以下のとおりです。

  • 上り:メール送信・SNSへの投稿・データのアップロードなど
  • 下り:メール受信・SNSの閲覧・データのダウンロードなど

メール送信やSNSへの投稿をスムーズに行いたい場合は「上り」、Webサイトの閲覧や動画視聴を快適に楽しみたい方は「下り」の通信速度を注視すると良いです。基本的には、テキストのみよりも動画や画像など映像のほうがデータ容量は大きくなります。用途によって必要な通信速度は異なりますが「bps」の数値が大きいほど快適なインターネット環境を確保できます。

ダウンロード速度が遅い3つの原因【インターネット回線・サーバーの問題】

ダウンロード速度が遅い3つの原因【インターネット回線・サーバーの問題】

ダウンロード速度の低下は、インターネット回線やサーバーの問題が関係している場合があります。主な原因は、以下のようなものがあります。

  • ダウンロードデータの容量が大きい
  • 通信速度制限がかかっている
  • アクセスが集中している

インターネット回線やサーバーの状況をチェックしてみましょう。

ダウンロードデータの容量が大きい

通信速度が速い回線を契約していても、ダウンロードしたいデータの容量が大きければ時間がかかってしまいます。再生時間が長い動画や高画質の画像は、データ容量が大きいです。ダウンロードが遅いと感じたときは、ダウンロード中のデータの容量をチェックしてみましょう。

通信制限がかかっている

契約プランによっては、データ容量の上限が設けられています。上限があるプランを契約している場合、速度制限によってダウンロードが遅くなっているケースがあります。速度制限とは、プロバイダや通信事業者が一定期間内において膨大な通信を行ったユーザーに制限を設ける措置です。

速度制限がかかる条件は、契約プランによって異なります。急に速度が低下した場合は、データ使用量を確認してみましょう。

アクセスが集中している

アクセスが集中してサーバーに負荷がかかると、ダウンロードに時間がかかる場合があります。一部のサイトだけでダウンロードが遅いときは、サーバーへのアクセス集中が原因の可能性が高いです。

サーバーに対するユーザーからのアクセスが集中すると、リクエストを処理しきれなくなって遅延が生じます。また、サーバーの許容アクセス数を超えると、過剰な負荷がかかってシステムダウンを起こす場合があります。

ダウンロード速度が遅い4つの原因【デバイス側の問題】

ダウンロード速度が遅い4つの原因【デバイス側の問題】

ダウンロード速度が遅くなる原因は、インターネット回線やサーバーの問題以外にもデバイス側に問題があるケースがあります。デバイス側の原因には、以下のようなものがあります。

  • デバイス・周辺機器のスペック不足
  • OS・ブラウザのバージョンが古い
  • ウイルス感染
  • 複数のアプリケーションの同時起動

ダウンロード速度が遅いときは、デバイスの状態をチェックしてみましょう。

デバイス・周辺機器のスペック不足

利用しているインターネットの通信速度が速くても、使うデバイスやルーターのスペックが低ければ性能は制限されます。たとえば回線の速度が最大1Gbpsでも、使用しているルーターのスペックが低ければ本来の通信速度を発揮できません。

また、デバイスのメモリやハードディスクの容量がダウンロード速度に大きな影響を与えます。搭載されているCPUが原因で、ダウンロード速度が遅くなっている可能性があります。

OS・ブラウザのバージョンが古い

ダウンロードを行うときは、何らかのブラウザやアプリを使用しています。ブラウザやアプリ自体が動作不良を起こしていると、デバイスが高スペックであってもダウンロードが遅くなりやすくなります。

バージョンアップは発生しやすい不具合を修正するために行われることが多く、最新版でないと十分な性能を発揮できません。ダウンロード速度が遅い場合は、OSやブラウザのバージョンをチェックしてみましょう。

ウイルス感染

デバイスがウイルスに感染している場合にも、ダウンロードの速度低下を招く可能性があります。デバイスのウイルス感染による影響は、ダウンロード速度の低下だけではありません。パソコンやスマートフォンのあらゆる動作を鈍くさせることがあるため、情報セキュリティ対策は十分に行いましょう。

さらに、ウイルス感染により個人情報が無断で送信されている危険性があります。クレジットカードを登録している場合は、金銭トラブルに巻き込まれる可能性があるため注意が必要です。

複数アプリケーションの同時起動

デバイスが一度に処理できるアプリケーションの数には限度があります。同時に多くのアプリケーションを立ち上げていると、処理に必要なリソースが分散されてダウンロード速度の低下を招きます。また、いくつものアプリケーションやタブを開いて同時に起動すると、それぞれの作業効率を低下させる原因になるので注意しましょう。

ダウンロード速度が遅いときの9つの対処法

ダウンロード速度が遅いときの9つの対処法

デバイスの不具合やサーバーの問題など、ダウンロード速度が遅くなる原因はさまざまです。まずは速度低下を引き起こしている原因を特定し、状況に合った適切な対処が必要です。この章では、ダウンロードの速度低下が発生したときの対処法を解説するので参考にしてください。

デバイスや周辺機器の買い替えを検討

通信で使う機器の性能は、同時に使用している最も低いスペックの性能に合わせられてしまいます。そのため、使用する機器のスペックに差がある場合は、十分に性能を発揮できないことがあります。

使用するパソコンやルーターなどの性能を確認し、極端にスペックが低い機器がないかチェックしましょう。スペックに差がある場合は、買い替えることでダウンロード速度の改善が期待できます。

OSやブラウザを最新版にアップデート

ブラウザやアプリなどのサービスは、機能の追加や不具合の修正など改善・変更が重ねられています。変更内容はWebを通じて配信されており、自動的にアップデートされます。もしユーザー側の設定で自動アップデートをオフにしている場合は、最新版になっているかをチェックしましょう。

ストレージ内の整理

デバイス内のストレージに余裕がないと、ダウンロードの処理に時間がかかります。不要なデータが保存されている場合は、削除してストレージ内を整理しましょう。削除できないデータが多い場合は、外付けHDD(ハードディスクドライブ)やクラウドストレージを活用するのがおすすめです。

クラウドストレージの導入をご検討中の方はこちら

セキュリティソフトの導入

コンピュータウイルスが原因でダウンロードが遅い場合は、セキュリティ対策ソフトを利用することで改善が期待できます。セキュリティ対策ソフトは家電量販店での購入だけでなく、インターネット上でダウンロードするタイプもあるので、すぐにでも対策可能です。あらかじめインストールしておけば、デバイスへのウイルス侵入を防いで、通信速度以外の不具合からも保護できます。

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契約プランやプロバイダの変更を検討

毎月、通信速度制限や帯域制限がかかる人やインターネット接続が不安定な場合は、契約プランの見直しまたはプロバイダの変更を検討してみましょう。データ通信量が多い場合は、使用量無制限プランへの変更など、通信量に応じた適切なプラン選びが重要です。なお、プラン変更は内容や機種などによって切り替わるタイミングが異なるので、いつから適用されるかを確認しておきましょう。

複数デバイスでの同時ダウンロードを控える

Wi-Fiルーターは、同時に接続できる台数に制限があります。制限台数を超えると、途中切断や通信速度の低下を引き起こす可能性が高いです。ダウンロード速度が遅いときは、優先度の低いデバイスの接続を切断することで解決できる場合があります。

速度制限解除の手続きを行う

速度制限がかかってしまった場合は、データ容量を追加購入することで解除できます。データ容量購入完了後、数分で速度制限が解除されます。ただし、頻繁に速度制限がかかる場合は根本的な解決にはなりません。

頻繁に速度制限がかかる場合は、契約プランの見直しやプロバイダの変更を検討しましょう。生活スタイルや使い方に合ったプランに変更することで、快適なインターネット環境を構築できます。通信容量制限のない光回線の導入をご検討してみてはいかがでしょうか。「高速10ギガ回線サービス※1」なら通信速度最大概ね10Gbps※2の高速かつ安定したインターネット接続が期待できます。毎月の速度制限でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

しばらくしてからダウンロードしなおす

デバイスや周辺機器などに問題がない場合は、サーバーにアクセスが集中している可能性が高いです。その場合は、時間をおいて再度ダウンロードするしかありません。

また、同じエリア内で回線を利用しているユーザーが多いと、インターネットに接続しにくくなる場合があります。インターネット接続は20~24時の間でアクセス数が増える傾向があるので、その時間帯を避けて利用すればスムーズにダウンロードできる可能性があります。

【Wi-Fiのみ遅い場合】有線LAN接続に切り替える

Wi-Fi接続は周辺環境の影響を受けやすいため、回線が不安定になってダウンロード速度が遅くなる場合があります。Wi-Fi接続が原因の場合は、有線LAN接続に切り替えてみましょう。有線LAN接続は障害物や電化製品の電波などの影響を受けないため、高速かつ安定したインターネット環境でのダウンロードが期待できます。

まとめ

まとめ

ダウンロードの速度低下は、使用する機器のスペック不足やダウンロードデータ容量が大きすぎるなど、さまざまな問題が原因で起こります。そのため、ダウンロードの速度低下を改善するためには、原因に合わせて適切な対処が必要です。

また、ダウンロードをスムーズに行いたい場合は、高速で安定したインターネット回線の利用が欠かせません。「高速10ギガ回線サービス※1」なら通信速度最大概ね10Gbps※2の高速かつ安全に利用できます。ダウンロード速度の遅さや通信の不安定さでお困りの方は、ぜひご相談ください。

  • ※1
    10ギガ回線サービスとはNTT東日本が提供する「フレッツ 光クロス」および「フレッツ 光クロス」を元に光コラボレーション事業者さま※3が提供するサービスを指します。
  • ※2
    最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況などにより大幅に低下することがあります。本サービスの技術規格においては、通信品質確保などに必要なデータが付与されるため、実際の通信速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。
  • ※3
    光コラボレーション事業者さまとは、NTT東日本より光アクセスサービス(フレッツ光)等の提供を受け、自社サービスと光アクセスサービス等を組み合わせて、お客さまへサービスをご提供する事業者を指します。光コラボレーション事業者さまが提供するサービスについては、お客さまと光コラボレーション事業者さまとの契約になります。事業者一覧はこちら

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  • 本ホームページにおける各サービスの説明事項は、フレッツ光でご利用いただく場合を例に記載しています。
  • 「フレッツ光」とは、「フレッツ 光クロス」および「フレッツ 光ネクスト」(いずれもインターネット接続サービス)の総称です。

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