パソコンでダウンロードが遅い原因と対処法9選!
通信速度の測定方法や目安も解説

公開日:2025年3月18日

「パソコンを使っていて、ダウンロードの速度が遅い」と不便に感じている方は多いのではないでしょうか。ダウンロードに時間がかかるときは、端末・サーバー・インターネット回線などに問題がある可能性があります。 原因を特定できれば、適切な方法でダウンロード速度の改善が可能です。

そこで今回の記事では、パソコンでダウンロードが遅い原因と対処法について解説します。通信速度の測定方法や目安も紹介しますので、ダウンロードが遅くてお困りの方はぜひ最後までお読みください。

パソコンでダウンロードが遅いと感じたときは通信速度を測定する

パソコンでダウンロードが遅いと感じたときは通信速度を測定する

通信速度の測定は、アプリケーションやWebサイトなどで簡単に行えます。いくつかご紹介しますので参考にしてみてください。

  • Googleのスピードテスト
  • fast.com(提供元:Netflix, Inc.)
  • ラピッドネット(提供元:ラピッドネット)

速度テストを実行すると、一般的に上り速度と下り速度の数値が表示されます。パソコンでダウンロードが遅い原因を追求するためには、客観的に判断できる数値が必要です。数値に問題がない場合は、そもそも気のせいだったり、ファイルが重かったりする可能性があります。まずは通信速度を測定し、本当にパソコンのダウンロードが遅いのか確認しましょう。

通信速度が遅かった場合は、何かしらの原因で本来の速さが出なくなっています。端末の問題であれば自分で解決できるケースが多いので、今回の記事で解説する対処法を試してみてください。

上り・下り速度の定義

上り・下り速度の定義

通信速度は1秒間に送れるデータ量を表します。基本単位は「bps」で、1,000bps以上の場合は「Kbps」「Mbps」「Gbps」を使います。

通信速度の数値が大きいほど、快適な作業が可能です。この章では、通信速度における上り・下り速度の定義について解説します。

上り速度

上り速度とは、データをインターネット上にアップロードするときの速さです。メールの送信やSNS・ブログの投稿、動画投稿のスピードに影響を与えます。上り速度が速いほど、アップロードにかかる時間は短くなります。

上り速度が遅いと、Web会議で自分の音声や動画が途切れてしまう可能性が高くなります。意思疎通が難しくなり、会議がスムーズに進まなくなるケースも考えられます。従来は下り速度が重視されていましたが、Web会議やSNSの普及によって上り速度の重要性も増しています。

下り速度

下り速度とは、インターネット上のデータをダウンロードするときの速さです。メール受信やWebサイト・SNSの閲覧などに影響を与えます。パソコンのダウンロードが遅いときは、下り速度に問題があるケースが多いです。

【端末の問題】パソコンでダウンロードが遅い5つの原因と対処法

【端末の問題】パソコンでダウンロードが遅い5つの原因と対処法

この章では、端末に問題がある場合の以下の5つの原因と対処法について解説します。

  • 端末のスペックに対してダウンロードするデータの容量が大きい
  • 端末のスペックが低い
  • 同時に複数のアプリケーションが起動している
  • OSやブラウザがアップデートされていない
  • ウイルスに感染している

端末に原因があるときは、自身で対処できるケースが多いです。ただし、原因によって対処法は異なるため、可能性の高いものから順にチェックしましょう。

端末のスペックに対してダウンロードするデータの容量が大きい

通信速度に問題がないときは、ダウンロードするデータの容量が大きい可能性があります。例えば、下り速度が100Mbpsの場合、1秒間に12.5MB(メガバイト)のデータをダウンロードできます。つまり、10GB(ギガバイト)のファイルをダウンロードするには、単純計算で800秒(13分20秒)かかります。

データの容量が大きかったり数が多かったりする場合は、データを圧縮または分割して送ってもらう方法がおすすめです。Zip形式で圧縮されたファイルは、元のファイルよりも速くダウンロードできます。複数のファイルを圧縮し、1つのZipファイルにまとめることも可能です。

端末のスペックが低い

端末に搭載されているCPUが古かったり、ハードディスクの容量が少なかったりすると、ダウンロード速度が遅く感じることがあります。また、ハードディスクの劣化もダウンロード速度が遅くなる原因の1つです。

ハードディスクの容量が少ない場合は、不要なアプリやデータを削除して空きを作る必要があります。CPUやハードディスクが古い場合は、新しい端末に買い替えることで改善できる場合があります。パソコンの買い替え時期は、1日の使用時間や使い方によって異なりますが、下記のような症状が見られたら、買い替えを検討することをおすすめします。

  • 動作が遅くなる:頻繁にフリーズしたり、エラーが発生したりする場合
  • バッテリーの持ちが悪い:ノートパソコンのバッテリーがすぐに切れる場合
  • 異音がする:冷却ファンやHDDから異音がする場合
  • 画面の不具合:ディスプレイに不具合が生じる場合

同時に複数のアプリケーションが起動している

端末が一度に処理できる数には限度があるため、複数のアプリケーションが起動しているとダウンロードが遅くなることがあります。また、各アプリケーションのパフォーマンスを低下させるケースも多いです。

使わないアプリやタブをすべて閉じ、ダウンロード速度が改善されるか確認しましょう。アプリを使った後にホーム画面に戻ったとしても、バックグラウンドで起動し続けているため注意が必要です。

アプリを右クリックし「閉じる」「終了」などを押すことで完全に終了できます。ブラウザのタブを閉じるときは、Windowsであれば「Ctrl+W」キー、Macであれば「Command+W」キーを押します。

OSやブラウザがアップデートされていない

OSやブラウザが古いとスムーズにデータを処理できず、ダウンロードの速度が遅くなります。OSとは、パソコンの操作やアプリなどを使うためのソフトウェアです。代表的な例として、MicrosoftのWindows※1やAppleのmacOS※2が挙げられます。ただし、端末自体が古いと新しいOSに更新できないことがあり、その場合は端末を買い替えなければなりません。

一方、ブラウザとはWebサイトを閲覧するために使うソフトウェアであり、Google Chrome※3やSafari※4などがあります。OSやブラウザを長年アップデートしていない場合は、最新のバージョンにすることでダウンロード速度を改善できます。アップデートを忘れてしまうのであれば、自動更新の設定がおすすめです。

また、ブラウザのキャッシュがたまっているかも確認しましょう。Webサイトの閲覧履歴を一時的に保存するキャッシュはメモリを圧迫するため、通信速度が低下する原因となります。

ウイルスに感染している

端末がウイルスに感染するとネットワークなどが攻撃され、結果的にダウンロード速度が遅くなることがあります。また、アプリケーションが突然落ちたりパソコンが勝手に再起動されたりする場合は、ウイルスに感染している可能性が高いです。

感染経路は数多く存在し、ウイルスが仕込まれたホームページにアクセスして感染することもあれば、メールに添付されたウイルスを開いて感染することもあります。感染している場合は早急にネットワークを切断し、セキュリティソフトでウイルスを除去しましょう。

ウイルスに感染していない場合でも、セキュリティソフトによる対策は不可欠です。法人のお客さま向けサービス「おまかせアンチウイルス」はウイルスの侵入防御に加えて、ウイルス感染の早期発見・早期対応を実現するEDR機能があります。また、ご家庭や店舗など小規模でご利用のお客さま向けサービス「フレッツ・ウイルスクリア」は、パソコン、スマートフォン、タブレットのインターネットセキュリティ対策ができ、1契約で3台(各1OSの場合)までのご利用が可能です。情報セキュリティ対策を徹底してサポートしてくれるため、よりウイルス感染のリスクを抑えることが可能です。

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【サーバーの問題】パソコンでダウンロードが遅い2つの原因と対処法

【サーバーの問題】パソコンでダウンロードが遅い2つの原因と対処法

この章では、サーバーに問題がある場合の以下の原因と対処法について解説します。

  • アクセスが集中している
  • プロバイダにトラブルが発生している

サーバーの問題は自身で解決できないため、改善されるまで待つのが基本です。

アクセスが集中している

インターネットサーバーに多くのユーザーがアクセスすると負荷がかかり、ダウンロードができなかったり遅くなったりします。サーバーの問題は自身で解決できないため、時間をおいてから再度アクセスする方法しかありません。混雑しづらい時間帯にアクセスすることで、ダウンロードの速度が改善されやすいです。

プロバイダにトラブルが発生している

アクセスする時間帯を変えても改善されない場合は、プロバイダにトラブルが発生しているかもしれません。ただし、トラブルが発生したときは、プロバイダの公式ホームページやSNSなどで情報発信されるケースがほとんどです。調べても情報がない場合は、他の原因を探しましょう。

【インターネット回線の問題】パソコンでダウンロードが遅い2つの原因と対処法

【インターネット回線の問題】パソコンでダウンロードが遅い2つの原因と対処法

この章では、インターネット回線に問題がある場合の以下の原因と対処法について解説します。

  • 通信制限がかかっている
  • ルーターが古い

インターネット回線の問題は、プランの変更や買い替えで解決できるケースが多いです。

通信制限がかかっている

データ容量に制限があるプランを契約している場合は、利用上限を超えると通信制限がかかります。通信制限がかかると通信速度が大幅に低下するため、ダウンロードも遅くなります。

ただし、通信制限が原因の場合は、ダウンロード速度だけでなくインターネット速度も同時に遅くなるケースがほとんどです。使用できるデータ量を増やすことで改善する方法もありますが、パソコンでの作業が多い場合は光回線の乗り換えがおすすめです。光回線であれば通信制限がないため、ダウンロードを行うタイミングを気にする必要がありません。

ルーターが古い

ルーターが古いことが原因で、ダウンロード速度が遅くなっている可能性があります。接続機器が原因の場合、再起動で改善されるケースが多いです。それでも改善されないときは、ルーター自体が高速通信に対応していない可能性があります。その場合は、ルーターの買い替えが必要です。

まとめ:ダウンロードの速度に不満がある場合は光回線がおすすめ

ダウンロードの速度に不満がある場合は光回線がおすすめ

パソコンでダウンロードが遅いときは、ほとんどのケースで端末・サーバー・インターネット回線のいずれかに問題があります。それぞれ対処方法が異なるため、改善するためには原因を特定することが重要です。大容量のデータを扱う機会が多い場合は、通信が安定している光回線がおすすめです。高速通信により、ダウンロードに時間がかかる悩みを改善できます。

「フレッツ 光クロス」は、最大概ね10Gbps※5の高速な光インターネット回線です。データが大容量でも高速ダウンロードが可能なので、パソコンのダウンロードが遅くてお困りの方は「フレッツ 光クロス」への乗り換えをご検討ください。

  • 最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況などにより大幅に低下することがあります。本サービスの技術規格においては、通信品質確保などに必要なデータが付与されるため、実際の通信速度の最大値は、技術規格上の最大値より十数%程度低下します。

複数のサービスをご契約のお客さまにおかれましては、お手元で計算された額と実際の請求額が異なる場合がございます。

  • 本ホームページにおける各サービスの説明事項は、フレッツ光でご利用いただく場合を例に記載しています。
  • 「フレッツ光」とは、「フレッツ 光クロス」および「フレッツ 光ネクスト」(いずれもインターネット接続サービス)の総称です。

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