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【コラム】

2025.03.30

eスポーツの回線速度はどれくらい必要?Ping値・Jitterで考える快適な通信品質の目安

eスポーツの回線速度はどれくらい必要? Ping値・Jitterで考える快適な通信品質の目安

eスポーツは、回線速度(Mbps)だけで「プレイ中の快適さ(ラグの少なさ・安定性)」が決まるものではありません。快適に楽しむうえで注目したい指標は「通信速度」「Ping値」「Jitter」の3つです。本コラムでは、競技・教育・開発という異なる立場のプロフェッショナルへの取材をもとに、回線選びの考え方を整理します。

この記事でわかること
・eスポーツを快適に楽しむために注目したい3つの指標(通信速度/Ping値/Jitter)
・回線の「数字」だけでは判断しにくいポイント(夜間帯の安定性・宅内環境)
・プロフェッショナルへの取材から読み解く、回線選びの考え方

回線の速度や遅れが勝敗にも影響すると言われるeスポーツの世界。実際に必要な通信品質の考え方を、元プロeスポーツプレイヤーでNTTe-Sports高等学院の教育現場にも立つ佐藤正宗氏に伺いました。

通信回線の3指標(通信速度、Ping 値、Jitter)

POINT:回線選びは「通信速度・Ping値・Jitter」の3指標をセットで見る。
通信回線の3指標
Q(360編集部):eスポーツに必要とされる回線速度の目安や、チェックすべき指標を教えてください。
佐藤氏
快適にプレイするために、通信回線にとって重要な指標は3つあります。
1つ目に通信速度。次にPing値、最後にJitterです。(※図1参照)
プロeスポーツプレイヤー時代も、そして今の講師という立場でも、これらが整っているかどうかでプレイの快適さは大きく変わると実感しています。また、これからeスポーツを始めたいと考えている方でも、通信回線選びにこだわることをお勧めします。
NTTe-Sports高等学院の生徒たちも、自宅でゲーミングPCを購入し、家でもeスポーツに取り組める環境を作り始めています。回線の知識は一度覚えれば一生使える上、ゲームを楽しむ意味でもとても大切なポイントだと思います。
図1

e-Sportsを快適に楽しむために、
重要な指標は3つ

  • 1

    通信速度

    通信における情報(データ)
    が伝わる速さ。ゲームのプレイ中にラグといわれる時間的なズレが生じないよう、通信速度の速さが求められる。

  • 2

    Ping値

    インターネットの応答速度を
    表す。オンラインゲームでは、ラグの少ないリアルタイムの通信が必要となるため、遅延が発生しないことが重要。

  • 3

    Jitter

    インターネット回線の安定性を示す指標の1つで、Ping値の揺らぎを表す。ジッター値が小さいほどインターネット回線が安定していることを意味し、オンラインゲーム中に映像が固まったり、途切れづらくなる。

※「最大概ね10G」等の表記は技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況などにより大幅に低下することがあります。
通信品質確保などに必要なデータが付与されるため、実際の通信速度の最大値は技術規格上の最大値より十数%程度低下します。

ゲームジャンル別に考える回線速度・通信品質は?

POINT:ジャンルを問わず回線は「速いほど有利」になりやすい。
Q:ジャンルごとに「最適な回線速度」の考え方はありますか。
佐藤氏
FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)やMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)、格闘ゲーム、スポーツなど多ジャンルに渡っています。それぞれに最適な回線速度は何か、と問われると「速いことに越したことはない」が答えになります。
基本的なeスポーツ(オンライン対戦)は処理がサーバー上で行われます。つまり、もし回線速度が相手よりも遅かった場合、相手と同じタイミングで入力を行った場合でも相手が先に行動できるということです。通信回線は自分が入力した情報をサーバーに運んでくれる箱舟のようなものです。なるべく多く、なるべく速くが勝利のカギですね。

安定性(揺らぎの少なさ)も同じく大切

POINT:速度だけでなく、安定性(揺らぎの少なさ)がストレス低減や連携のしやすさに関わる。
安定性(揺らぎの少なさ)も同じく大切
Q:速度以外に、プレイ中の快適さへ影響しやすいポイントを教えてください。
佐藤氏
速度ばかりではなく、安定性=通信品質も同じく大切です。通信安定性は競技進行をスムーズにしますし、ゲームプレイ中に不必要なストレスを感じる必要がなくなります。チーム戦で戦うタイトルはコミュニケーションが大事ですが、それを取り持つボイスチャットも円滑に行えるので、連携の取りやすさもアップします。通信安定性は、速度と同様全ジャンルに共通する重要なポイントだと考えています。
元プロeスポーツプレイヤーとして競技の最前線に立ち、現在は教育現場でも次世代プレイヤーを指導する佐藤氏。その言葉からは、「速度」と「安定性」が単なるスペックではなく、勝敗やチーム連携、そしてプレイ体験そのものを左右する本質的な要素であることが、実体験をもって語られました。
ここからは、NTT東日本にて「フレッツ光」のサービス開発を担当する加納宏明氏に話を伺い、回線速度の数値だけでは見えてこない、実効品質と安定性を左右するポイントを技術的な視点から解説します。

開発担当が見る「回線速度の数値だけでは判断できないポイント」

POINT:プレイ中の快適さを左右するのは「最大速度」だけではなく、低遅延・低Jitter・低ロスと、ピーク時間帯の安定性、宅内環境の最適化。
開発担当が見る「回線速度の数値だけでは判断できないポイント」
Q:回線開発の立場から、eスポーツ用途の回線選びで押さえるべき点を教えてください。
加納氏
eスポーツのプレイ中の快適さは、「最大速度」だけでは決まりません。
実体験を左右するのは、?遅延の低さとブレの少なさ(Jitter)、?ピーク時間帯でも混まない接続方式と設備設計、?宅内機器・配線・設定の最適な選択です。
特に夜間帯の安定性は、共同区間の混雑やインターネット接続方式(IPoE/PPPoE)、トラフィック制御設計の影響が大きく、宅内ではルーターのスペックやLANケーブルがボトルネックになりがちです。
「数字上の速度だけでは判断できない」ことを前提に、低遅延・低Jitter・低ロスと安定運用を重視して選ぶのが正解です。

プレイ中の快適さを左右する3つの要素

  • 1
    遅延の低さとブレの少なさ
  • 2
    ピーク時間帯でも混まない接続方式と設備設計
  • 3
    宅内機器・配線・設定の最適な選択

回線の選び方(方式・実効品質・宅内環境)

POINT:インターネット接続方式(IPoE/IPv6)・夜間の安定性・実効品質(レイテンシ/ジッター/ロス)・宅内環境の整備可否を優先して確認する。
回線の選び方(方式・実効品質・宅内環境)
Q:回線も多様化しています。選定の際、具体的に何を確認すべきでしょうか。
加納氏
選定では、インターネット接続方式(IPoE/IPv6)とピーク時間帯の運用設計、実効品質(レイテンシ/Jitter/ロス)、そして宅内環境の整備可否を中心に確認してください。「最大速度」だけではなく「夜間の安定性」や「実効品質」を重視するのがeスポーツシーンでは有効です。まずは回線の実効スループットを確認し、加えて自分がプレイしたいゲームタイトルでのPing値とJitterを見てみましょう。もし安定性が悪い場合、eスポーツ用途で実績の多い高速回線への変更をおすすめします。
eスポーツでは、通信速度に加えてPing値やJitter(揺らぎ)といった通信品質がプレイ中の快適さに影響します。大切なのは「回線の最大速度の数字」だけで判断せず、自分がプレイしたいゲームタイトルやプレイスタイル、レベルに合わせて選定することです。NTT東日本は、より豊かなeスポーツライフを実現するサポートをしていきます。

Profile

佐藤正宗氏(元プロeスポーツプレイヤー/NTTe-Sports高等学院 教師) NTTe-Sports高等学院クラス担任。プロeスポーツ選手、eスポーツ講師、デバイスメーカー勤務などの経験を活かし、高校生の教育活動に邁進中。趣味はオンラインFPSゲーム。

加納宏明氏(NTT東日本 フレッツ光 開発担当) NTT東日本でフレッツ光のサービス開発業務に従事。法人営業、販売企画、商品主管など、多様な実務経験を持つ。現在は光回線のマーケティングやプロモーションを通じ、需要創出とサービス価値向上に取り組んでいる。