NTT東日本 一生つきあえるブロードバンドFLET'S
おかげさまでBフレッツ150万回線突破!
週刊フレッツ vol.149

ブロードバンド徹底活用講座入門編

無線LANは情報を盗まれやすいってホント?

無線LANを利用するときは「無線のタダ乗り」や「データの傍受」という不正利用をされる危険性がありますがセキュリティ設定を行えば安心です
リビングや寝室など、家の中の好きな場所で、パソコンをLANケーブルなしで楽しめるのが無線LANの大きな魅力。でも、きちんとセキュリティ対策を講じなければ、他人が勝手に自分の無線LANを利用してインターネットに接続したり、メールや個人情報を盗み見ることができてしまう、ということをご存じでしょうか?

ただ、どんな対策が必要なのか、どのような点に注意することが重要なのか、きちんと理解した上で利用すれば、心配することはありません。
そこで今回は、無線LANを安全に利用するために欠かせない、セキュリティ対策についてご説明します。

家の無線LANを他人に利用されているかもしれない…と聞いたのですが、本当ですか?

きちんとセキュリティ設定を行わないと、家の外に届いている無線LANの電波を他人に利用される可能性があります。

自分の家の中だけで利用しているつもりでも、無線LANの電波はかなり広いエリアまで届いています。たとえばアパートやマンションなどの場合、隣室はもちろん、他の階まで届くことも珍しくありません。そのため、きちんとセキュリティ設定を行わないと、他人に無断で利用されてしまう可能性があります。

我が家のアクセスポイントを他人が利用している!?

現在、市販製品で利用されている無線LANの規格には、周波数等の違いによって3種類がありますが(IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11a)、いずれも屋内などで利用する場合に電波が届く距離(伝送距離)はおよそ100mとされています。もちろん、これは理論値であり、実際には木造や鉄筋といった建物の構造や環境などによって変わりますが、かなりの距離まで届いているのは事実です。

したがって、近所に住む誰か(第三者)があなたの無線LANを使って、インターネットにタダでアクセスしているかもしれません。その第三者が悪意のある人だったなら、あなたのパソコンに接続して、メールデータや個人情報を盗み出そうとするかもしれません。このような第三者の行為は、すべて違法行為です。

たいていの無線LAN機器は、購入直後の状態ではセキュリティ機能がONになっていません。つまり、こういった不正利用・違法行為を防ぐには、あなた自身でセキュリティを設定して、対策をとらなければならないのです。

無線LANの電波は家の外にも届いている!たとえばマンションの隣室にも… あれ、無線LANが使える!

アクセスポイントを利用できるパソコンを限定しよう!

自分の無線LANに第三者が無断で接続するという不正利用を防ぐには、特定のパソコン以外はそのアクセスポイントを利用できないように制限をする対策が必要です。
そのためには無線LAN機器に搭載されている、以下の2つの機能を利用する方法があります。

SSID
SSID(Service Set ID)は、本来はセキュリティ機能ではなく、複数のアクセスポイントの無線電波が混線しないようにするための機能です。しかし、この機能をうまく利用することによって、セキュリティ機能と同じ役割を果たすことができます。

具体的には、あるアクセスポイントとそれを利用するパソコンの両方に同じ“ID”を設定して、そのアクセスポイントを利用できるパソコンを限定する、というものです。
ただし、本来はセキュリティのための機能ではないため、設定されたSSIDを第三者が簡単に調べることができてしまう、という欠点があります。

そこで、最近の無線LAN機器には、SSIDを見えなくする“ステルス機能(SSID隠蔽機能) ”が搭載された製品が登場しています。これならば、第三者がSSIDを確認できません。
●SSIDによるセキュリティのイメージ

MACアドレス
MACアドレスとは、LANを利用するための機器(パソコンに搭載されているネットワークカードや無線LANのアクセスポイントなど)に、あらかじめ割り当てられている固有の“ID”のようなものです。

MACアドレスは、機器一台ごとに固有のIDであるため、アクセスポイントに接続できるパソコン(またはPDAなど)を限定することが可能です。

たとえば、アクセスポイントに接続を許可する機器のMACアドレスを設定すれば、他の機器からは接続できません。つまり、SSIDのような擬似的なセキュリティよりも高度なセキュリティを施すことができる、ということになります。
●MACアドレスによるセキュリティのイメージ

SSIDとステルス機能を利用する方法と、MACアドレスを設定する方法の、それぞれの違いと特徴については、おわかりいただけましたでしょうか。一見すると、MACアドレスの設定だけで十分なように思われるかもしれませんが、実際には両者を併用することをお勧めします。理由は単純で、二重にセキュリティをかけることができて、安全性がより高まるからです。セキュリティ対策は、できるかぎり堅牢なものにすることを心がけましょう。

ワンポイント
他人のアクセスポイントを勝手に利用することは違法行為です。したがって、もしあなたがノートパソコンなどを外で利用しているときに、誰か知らない人のアクセスポイントを見つけてしまったとしても、それを勝手に利用してはいけません。無線電波を受信してしまうこと自体は違法にはなりませんが、その電波を解析したり、電波による機能を勝手に利用することは違法行為とされています。

無線LANを使うと、他人にメールを盗み見られたりするって本当ですか?

無線LANの電波を第三者に傍受された場合、通信内容を知られてしまう可能性はありますが、通信データを「暗号化」すれば、それを防ぐことができます。

すでにご説明したように、無線LANの電波は家の外にも届いているので、悪意ある第三者がそれを傍受した場合、個人情報など重要な情報を盗み見られてしまう可能性があります。そこで、無線LANの電波を傍受されても安全なようにどんな対策が必要なのか、ご説明しましょう。

きちんとセキュリティ設定を行わないと、第三者に読み取られる可能性がある

無線LANでやり取りされるデータは、特にセキュリティ機能を設定していなければ、第三者が電波を傍受してデータの内容を読み取ることが理論的には可能です。
もちろん、仮に無線電波を傍受したとしても、その内容を解析するには専門の技術が必要なのですが、ネットワーク監視ツールなどと呼ばれるソフトウェアを使えば、簡単にデータを解析できてしまうのです。こういったツールの使い方を知っている人があなたの無線LANに不正にアクセスすれば、個人情報などがすべて知られてしまう危険性もあるのです。

無線LANの電波は家の外にも届いている! 悪意ある第三者が、窓の外で無線の電波を傍受しているかもしれない!

「WEP」を利用して通信データを暗号化しよう!

無線LANでやり取りされるデータを不正に傍受して解析しようとする行為は、「暗号化」という手段で防ぐことが有効です。無線LANで用いられる暗号化機能は「WEP」 (Wired Equivalent Privacyの略)と呼ばれていますが、これを活用することによって、仮に無線電波を傍受されたとしてもデータを直接見られず、個人情報などを守ることができます。
ただ、このWEPという機能は、無線LAN機器の初期状態(購入してきたままの状態)では、OFFになっています。したがって、ユーザが自分でONに設定する必要があります。

WEPって何?

WEPとは、アクセスポイントとそれを利用するパソコンの双方で同じ「秘密鍵」(IDのようなもの)を設定したうえで、送受信するデータを暗号化するという機能です。したがって「秘密鍵」を知らない人は、無線LANでやり取りされるデータを傍受できたとしても、データの内容はすべて暗号化されているために、具体的な内容を知ることはできません。また、 「秘密鍵」は文字列で構成されており、文字列が長ければ長いほど、暗号を解くことが難しくなります。

WEPには 「64bit WEP」と「128bit WEP」という2つのタイプがあります。無線LANが利用され始めた当初は 「64bit WEP」が標準でしたが、より安全性の高い「128bit WEP」が新たに登場 しました。128bit WEP は64bit WEP と比べて秘密鍵の文字列が長いために、より高度なセキュリティを施すことができるようになっています。

WEPの唯一の欠点は、まずデータを送信する際に暗号化し、受信したときには暗号化されたデータを元に戻すという処理が必要であるため、データ通信の速度が若干遅くなるということです。ただし、家庭で2、3台のパソコンで無線LANを利用する程度なら、通信速度の低下は著しいものではありません。個人情報などを守りたいのであれば、このWEP機能を利用することをオススメします。

●WEPによる暗号化通信のイメージ

ワンポイント
最近はWEPに変わる新たな暗号化技術として「WPA(Wi-Fi Protected Access)」という技術が提唱されています。WPAに採用されている方式には、従来のWEPの延長技術として秘密鍵をランダムに自動変更する「TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)」や、まったく新しい暗号化技術としての「AES(Advanced Encryption Standard)」などがあり、こうした新しい暗号化技術に対応した無線LAN機器も登場しつつあります。

悪意ある第三者の不正利用を完全に防止することは容易ではありませんが、今回ご紹介したようなセキュリティ機能を、単独ではなく、組み合わせて利用すれば、セキュリティをより堅牢なものにすることができます。あなたの個人情報を守りながら便利な無線LANを安全に利用するためにも、二重三重のセキュリティ対策を行うことを心がけましょう。

バックナンバー
ブロードバンド徹底活用講座 入門編

この講座は参考になりましたか?下のボタンを押してください。
はい いいえ

このページのトップへ 閉じる
copyright(c)2006 東日本電信電話株式会社