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週刊フレッツ vol.161

ブロードバンド徹底活用講座

講座 もう迷惑メールで困らない!すぐにできる対処法

毎日のように届く迷惑メールに困っていませんか?
仕事やプライベートで届くメールをはるかに上回る量で届く迷惑メールのせいで、大事なメールが見つけにくくなってしまいます。
また、中にはウイルスやフィッシングサイトへ誘導するものまであります。

今回は、こんな迷惑メールを一掃する対処法を紹介していきます。

Chapter1 そもそも迷惑メールとは?

いまや社会問題となっている迷惑メール

インターネットが普及していくにつれて、メールの利用者も増加していきました。いまでは、ひとりで複数のメールアドレスを持っていることも、珍しいことではありません。こういった、大勢のメール利用者がいることに目をつけて、宣伝目的のメールが大量に送信されるようになりました。
これらのメールは、ユーザの望まない情報を、許可もなく一方的に送りつけることが多いため、迷惑メールと呼ばれています。
こういった迷惑メールは、毎日大量に送信されており、人によっては1日に100通以上も受信することがあります。これだけの迷惑メールが届くと、それによって受ける被害も深刻です。
迷惑メールによって受ける深刻な被害は、主に以下の2つが考えられます。
1.作業効率の低下
迷惑メールの削除に手間がかかったり、また迷惑メールの中に必要なメールが紛れてしまって探しにくくなる。ときには大事なメールの受信を見逃すことも考えられる。
2.ウイルスの感染、個人情報の流出
宣伝目的でなく、悪意を持って送られる迷惑メールもある。メールにウイルスが添付されており、ウイルスに感染することで、パソコンに深刻な被害を受けたり、個人情報が流出してしまうことがある。
ウイルスが添付された迷惑メールで、個人情報が流出する

こういった被害からユーザを守るため、2002年7月1日に「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(迷惑メール法)」が施行されました。これは、受信者の同意を得ずに広告宣伝メールを送信する場合に、以下のような点を定めた法律です。

・ユーザの許可なくメールを送信していることを明記する
・送信者の氏名または名称および住所、電話番号を表記する
・受信拒否をしたユーザにはメールの送信をしない

これらに違反した場合は罰則が科せられます。しかし、迷惑メールは送信者の特定が困難なことが多く、2005年には悪質化・巧妙化する迷惑メールの状況に対抗するため、一部改正されましたが、利用者が期待したほどの改善が見られないのが実情のようです。

迷惑メールの仕組み

それでは、どうすれば迷惑メールを防ぐことができるのかを見る前に、迷惑メールが送られる仕組みを見てみましょう。なぜ、法による規制が難しいのかがわかります。ほとんどの迷惑メールは、次のような流れで送信されています。

(1)専門業者がメールアドレスを集める

迷惑メールの送信先となるメールアドレスは、メールアドレス収集を専門とする業者などによって、次のような方法で集められています。

・企業から流出した顧客情報を購入
・Webサイトに表示されているメールアドレスをソフトで自動収集

(2)有害サイトの運営業者が迷惑メールの送信を送信代行業者に依頼する

有害サイトの運営業者などが、宣伝目的の迷惑メールの送信を、送信代行業者に依頼します。

(3)送信代行業者が迷惑メールを送信する

多くのプロバイダは、大量のメール送信を規制しているので、送信代行業者が独自に用意したメールサーバを利用して迷惑メールを送信します。

このように迷惑メールの本当の送り主は、メールに書かれたリンク先の有害サイト運営業者とは限らない場合が多いのです。メールアドレスを収集する業者とメールを送信する業者がそれぞれ別に存在し、有害サイト運営業者が直接メールを送るようなケースは少なく、役割が分業化されているため、メールの送信元が割り出しにくくなっています。

どうすれば迷惑メールを防ぐことができるのか

このように、迷惑メールの送信者を取り締まれないなら、ユーザ自身が迷惑メール対策を講じないと、迷惑メールの被害を防げません。
ではどうすれば迷惑メールを防ぐことができるのでしょうか。
送信された迷惑メールを防ぐことのできるポイントと方法は以下のとおりです。

対処法その1 プロバイダのフィルタリング機能を使う
対処法その2 ユーザのパソコンでメールソフトの機能を使う
対処法その3 ユーザのパソコンで専用の対策ソフトを使う

次のchapter2では、迷惑メールを防止するための具体的な方法と手順を紹介していきます。

ワンポイント
迷惑メールには、「このメールの配信を拒否される方はご連絡ください」といった内容の文章が書かれていることがあります。しかし、送信元に心当たりがない場合は、配信拒否の連絡をせず、無視する方が賢明です。なぜなら、配信拒否の連絡が迷惑メール送信業者に届くことによって、そのメールアドレスが現在も利用されていることが知られてしまうからです。その結果、迷惑メールの送信が止まるどころか、ますます迷惑メールが届くようになることになりかねません。配信拒否の連絡をするのは、送信元に心当たりがある場合(たとえば過去に利用したことがあるショッピングサイトなど)だけにとどめておきましょう。

Chapter2 迷惑メールの対処法

対処法その1 プロバイダのフィルタリング機能を使う方法

最近では、プロバイダが迷惑メールを防ぐサービスを提供していることが多いので、まずご自分が加入しているプロバイダのサービス内容を確認してみましょう。
プロバイダによって、細かいサービス内容が異なりますが、基本的にはユーザへメールを届ける前に、迷惑メールかそうでないかをプロバイダ側でフィルターにかけて判断しています。
フィルターにかけられて迷惑メールと判断された場合は、「強制的に削除して結果をユーザにメールで報告する」または「迷惑メールであることを件名に追加してユーザーへ送信する」の2種類の方法で対処されます。

また、プロバイダが提供している迷惑メールを判別するためのフィルターは、大きく3種類に分けられます。

手動指定型 個別学習型 自動更新型
迷惑メールに含まれることが多いキーワードをユーザ自身が指定して、件名やメールの本文に指定されたキーワードが含まれていた場合、迷惑メールとして判断する。
迷惑メール送信者、迷惑メールの件名、有害サイトやフィッシングサイトのURLの有無など、迷惑メールと判断される情報をプロバイダが日々更新していくことで、迷惑メールと判断する精度を上げていく。
ユーザが迷惑メールを指定することで、フィルタが迷惑メールの傾向を学習していく。ユーザが何度も迷惑メールを指定することで、フィルタの迷惑メールを判定する精度が上がっていく。
迷惑メールのフィルタリング機能は、通常は各プロバイダのWebサイトから申し込むことができます。その際、プロバイダによって、どのフィルターを利用しているか、また迷惑メールにどのように対処しているか異なりますので、各プロバイダのWebサイトで確認しておきましょう。

ワンポイント
フィルタリング機能とは異なる方法で迷惑メールを防止することもできます。たとえば、プロバイダによっては、サブのメールアドレスを無料で提供してくれるところもあり、サブアドレスに届いたメールも、メインアドレスで受信することができるようになっています。このサブアドレスを、掲示板の書き込みなどインターネット上のコミュニケーションに使うアドレスとして活用し、万一、迷惑メールが頻繁に届くようになったらそのサブアドレスを利用停止にして、新しいサブアドレスを作るといった方法が考えられます。つまり、状況に応じてメールアドレスを使い分けることによって、迷惑メールを防止するというわけです。

対処法その2 メールソフトの機能を使う(Outlook Expressの場合)

メールソフトには、迷惑メールを防ぐ機能が搭載されているものが数多くあります。Windowsに標準でインストールされているOutlook Expressにも、キーワードによる振り分け機能や、送信者を禁止する機能が搭載されています。これらをうまく活用することで、利用できる迷惑メールを防止する方法を紹介します。
キーワードによる振り分け

メニューバーから「メッセージ」⇒「メッセージルール」⇒「メール」をクリック。

新規のメールルールのウィンドウが開く。ここで届いたメールに対するルールの条件を指定する。例として件名に「meiwaku」と書かれたメールが届いたら自動的に削除されるようにルールを設定する。

「件名に指定した言葉が含まれる場合」にチェックを入れて、「3.ルールの説明」の「指定した言葉が含まれる」をクリックする。

件名のキーワードとして「meiwaku」と入力して「追加」をクリックしてから「OK」をクリックする。

件名に「meiwaku」というキーワードを含んだメールが届いたときのアクションを決定する。ここでは「削除する」にチェックを入れる。

他のルールと区別するため、「4.ルール名」にルール名を入力して「OK」をクリックする。
これ以降は、件名に「meiwaku」と書かれたメールが届くと自動的に削除されるようになる。

迷惑メールの送信者を禁止する

迷惑メールをクリックして選択したら、メニューの「メッセージ」から「送信者を禁止する」をクリックします。すると「禁止された送信者の一覧」に追加され、この送信者から送られたメールは今後、受信すると自動的に「削除済みアイテム」へと振り分けられるようになります。
誤って設定した場合などには、「メニュー」→「ツール」→「メッセージルール」→「禁止された送信者の一覧」から、変更することが可能です。

引き続き、同じフォルダにある、この送信者からのメールを削除するかを確認されるので、削除する場合には「はい」をクリックしてください。

この送信者からのメールは、「削除済みアイテム」に移動されます。

迷惑メール対策以外にも、たくさん届くメールを整理するテクニックを、ブロードバンド徹底活用講座vol.159『たくさんのメール整理に役立つ速効テクニック』で紹介していますので、そちらもご参照ください。
また、 Outlook Express以外のメールソフトには、迷惑メール対策を強化し、学習機能やフィッシング詐欺のURLに対して警告を出すなどの機能を標準で搭載しているものがあります。それらを活用するのも一つの方法です。

対処法その3 専用の対策ソフトを使う方法

現在では、市販されているソフトや、インターネットでダウンロードできるシェアウェアなど、様々な種類の迷惑メール対策ソフトを手に入れることができます。また、迷惑メールフィルターが搭載されているセキュリティソフトも少なくありません。他にも、メールソフトに組み込むことで、迷惑メールを防止する機能を強化するものもあります。このような専用の対策ソフトを利用するのもよいでしょう。

ここまで、さまざまな迷惑メールの対処方法を紹介してきましたが、残念ながら、どんな対処法を使っても、すり抜けて届いてしまう迷惑メールがあります。それでも、プロバイダのフィルタリング機能とメールソフトの機能の活用、あるいは専用ソフトによる対策など、複数の方法を組み合わせることで、ほとんどの迷惑メールは排除が可能です。
また、メールアドレスの収集業者は、インターネットで公開されているメールアドレスを集めて送っています。ですから、一番の対策は、信頼できるWebサイト以外では、不用意にメールアドレスを書き込まない、また掲示板などでメールアドレスを公開しないように気をつけることが大切です。



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